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バイクの真夏の祭典「"コカ・コーラ ゼロ"鈴鹿8時間耐久ロードレース第39回大会」にて、昨年に続き、ファクトリー体制で参戦した「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」が218周という、レース最多周回を記録(二輪シケインが新設されたコース変更後)し、見事優勝を果たした。ヤマハファクトリーチームとして通算優勝回数は6回目、連覇は1987-1988年以来28年ぶりとなった。

最高気温は32度、最高路面温度が59度にもあがり、開始3時間後には転倒が25台という、過酷なサバイバル状態となった今年の「8耐」。


午前11時半、ライダーがバイクに駆け寄りスタートする、ル・マン式にてスタート。最高のスタートダッシュを見せて飛び出したのは、「Team KAGAYAMA(SUZUKI GSX-R1000)」の清成龍一選手。

その後を、「ヨシムラスズキShell ADVANCE(SUZUKI GSX-R1000)」の津田拓也、ポールポジションスタートの「YAMAHA FACTORY RACING TEAM(YAMAHA YZF-R1M)」の中須賀克行が続いた。

スタートから6分後、好スタートを見せ先頭グループを走っていた、優勝候補の一角である「F.C.C. TSR Honda(HONDA CBR1000RR)」のドミニク・エガーターがまさかの転倒。直ぐに再スタートが切れたものの、サイレンサーがものすごい角度で曲がってしまうなど、マシンのダメージが大きくピットイン。修復作業に20分かかり大幅に後退してしまう。

17周目で「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」の中須賀が清成を交わしてトップに浮上。そのまま第2ライダーのアレックス・ローズと交代し、なんと2時間後には、6位以下を全てラップダウンしてしまうという、驚異的な走りを見せた。

第3ライダーはMotoGPライダーのポル・エスパルガロ。昨年に続き、トップテントライアルにてポールポジションタイムをたたき出し、ライダーとしての格の違いを見せつけた走りは、まるでそこだけ時間の流れが違うかのような速さ。周回遅れのライダーをものともせず、クリーンにすいすいラップしていく様は、まさしく異次元空間を漂っているかのよう。誰よりも深いバンク角に勢いのある派手なライディングスタイル。耐久だけど、スプリントレース。という「鈴鹿8耐」という面白さを、より盛り上げてくれていた。

もうひとつの今回の注目チーム「MuSASHi RT HARC-PRO.(HONDA CBR1000RR)」。現在FIMスーパーバイク世界選手権(SBK)で活躍中の、2006年度のMotoGPチャンピオンのニッキー・ヘイデンと、マイケル・ファン・デル・マークを招集し、リタイアに終わってしまった昨年のリベンジを果たすべき、2年ぶりの優勝を目指して参戦した。


全日本で活躍する高橋巧がスタートから怒濤の追い上げを見せ、3番手に浮上し第2ライダーのマイケル・ファン・デル・マークに交代。2位を走行中だった「Team KAGAYAMA」が、バイクスタンドが外れないというジャッキのトラブルによりタイムロスし、マイケル・ファン・デル・マークが2位に浮上。そしてそのまま第3ライダーのニッキー・ヘイデンに交代し、好調な走りを見せているさなか...。
約3時間が経過するという、75周目に突入したところ、まさかのマシントラブルが発生。

バイクをピットに戻そうと、コースサイドでバイクを押すニッキーの姿を見て、肩をがっくりと落とした人は少なくないだろう。マーシャルの軽トラックにトランポされてドナドナされるニッキー。そのシュールで珍しい風景を見られるのは8耐ならでは...、なのだが、できれば見たくなかった光景だ。バイクがピットに戻るやいなや、修復作業を試みるも、リタイア届けが提出され、今年も「MuSASHi RT HARC-PRO.」の完走はならなかった。
ニッキー・ヘイデンの参戦は2回目となるのだが、前回の参戦は13年前。その時も出走して1周目で転倒リタイアという結果に終わっている。何周か多くは走れたが、今度はエンジントラブルによるリタイア。昨年のケーシー・ストーナーの参戦時に続き、注目ライダーの走行中にトラブルが起こるとは...、なんともはや。

ニッキーは、来年のリベンジを誓っている。
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【鈴鹿8時間耐久レース】ヤマハファクトリーが完全勝利! V2達成 originally appeared on Autoblog Japan on Mon, 01 Aug 2016 09:30:00 EST. Please see our terms for use of feeds.
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