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昨今人気のある250ccクラス、そのうちの3機種(カワサキ Ninja 250SL、KTM RC250、スズキ GSR250S)に代わる代わる乗ってみた。
ワインディングや市街地を含める一般道のほか、高速道路も含めたショートツーリング。ともに試乗したのは美女2人とあって、楽しい1日となった。


カワサキ『Ninja 250SL』はとにかく軽い。インドネシアでは『Ninja RR mono』とネーミングされ、東南アジア諸国で先に売られていたモデルだが、跨った感じは、そんなアセアン地域で販売される150ccクラスなみで、車体のスリムさが際立っている。

ちなみに先にデビューし、250ccスポーツバイクブームの火付け役となった『Ninja 250』は、メインフレームから異なるまったくの別モデル。Ninja 250では並列2気筒を積むが、SLはシングル(単気筒)エンジンを搭載。同じ水冷DOHC4バルブながら、Ninja 250は最高出力31PS/11,000rpm、SLでは29PS/9,700rpmと、パワーでは及ばない。


しかし、軽快感はSLが上だ。Ninja 250もハンドリングはかなり軽快だが、SLはそれ以上だから面白い。コーナーではガンガン攻めようという気にさせてくれ、たとえ無茶な突っ込みをしても、どこからでも車体をグイっと寝かせられるから自由自在に操れる。カタログ値で車体重量を確かめると、Ninja 250より20kgも軽量で、そこがSLの大きな魅力となっている。


エンジンもいい。先に言ったようにスペック上ではNinja 250にかなわないが、車体が軽いことでそれを帳消しにした。7000rpm以上でもパワーがジワジワ盛り上がり、10,000rpmを超えてもまだ粘り強く加速し続ける。エンジンに鞭を打って走る、この使い切れる楽しさは、250スポーツならではのもの。これを原点回帰というのだろか、高回転まで引っ張り上げたまま振り回せば、ライディングってなんて楽しいのだろうって、つくづく思う。

ハンドリングにクセがなく、神経質な部分もない。軽量・コンパクトな車体は体格を選ばないし、取り回しを含めこの扱いやすさはスポーツライディングを学ぶビギナーに最適だろう。


とはいえ、初心者向けとして決めつけるのはもったいない。車体とエンジン、足まわりがベストバランスといえるほど上手くマッチし、ライトウェイトスポーツとしての完成度が高く、この操る楽しさ、そして手軽さは、ビッグバイクに少し疲れたベテランライダーにもオススメしたい。大排気量車からの乗り換えに、あるいはセカンドバイクとして乗るのにもうってつけだと思う。

Ninja 250をツインとシングルの2本立てにしてきたカワサキのラインナップ。ツインにはネイキッドバージョン『Z250』もあり選択肢は広い。こうなってくると、待ち遠しいのは、SL(シングルエンジン)のカウルなし版だろう。もし登場したら、もちろんここで紹介したい。
【カワサキ Ninja 250SL、KTM RC250、スズキ GSR250S試乗】とにかく軽いSLのハンドリング、この使い切れる楽しさは250スポーツならでは:青木タカオ originally appeared on Autoblog Japan on Sat, 21 Nov 2015 04:00:00 EST. Please see our terms for use of feeds.
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