Filed under: News, KTM, ヤマハ, カワサキ, ドゥカティ, ホンダ, スズキ

世界中のモーターサイクルレースファンから注目を集めた今年の鈴鹿8時間耐久ロードレース。


真夏の猛暑の中、一台のバイクを3名までのライダーで8時間走らせるという、過酷な耐久レースなのだが、今年はMotoGPライダーなどの出場もあってか、4日間のレースウィークを通しての来場者数が合計で12万人を超えるという大盛況にて幕を閉じた。


その背景には、まずバイクレースの最高峰となるMotoGP(クルマであればF1)の元チャンピオンであるケーシー・ストーナーの出場がある。彼はMotoGPにてDucatiに初めての年間チャンピオンをもたらし、さらには「悪魔のような速さ」と、他のライダーから言わしめるなど、2度の年間チャンピオンを獲得している。

そんな彼はまだまだ現役で走れるにも関わらず、速さを残したまま2012年シーズンを限りにあっさりと引退してしまったという、若きレジェンドライダーなのだ。彼の復活を望む声も多く、8時間耐久レースに出場が決まった際には、世界中のバイクレースファンが色めき立ち、世界中のメディアが鈴鹿に注目した。

さらには、今シーズン、YZF-R1&R1Mというニューモデルを発売させたヤマハが、13年ぶりにファクトリーチームでの出場を決め、ライダーに日本のエースである中須賀克行に加え、MotoGPのヤマハサテライトチーム「Monster Yamaha Tech 3」の現役ライダーである、ブラッドリー・スミスとポル・エスパルガロの参戦を表明。

現役ライダーとレジェンドライダーとの勝負に誰しもが興味を持たずにいられなかった。
現に、レースの中継を望む声が世界中からあがり、ヨーロッパを中心にレースなどを放映する「ユーロスポーツ」が中継に入ったくらいという、わりと海外ではえらい騒ぎになっていたのだ。


そして、あのハリウッドの大スター、キアヌ・リーブスが急遽来場し、自前のツナギ姿を披露しながらも、自身がプロデュースしたバイクでデモ走行を行うなどといったサプライズもあり、世界中から、さらにはバイク業界以外の一般メディアの注目を浴びることとなったのだ。
パドックで選手やピットクルーと気さくに触れ合う姿が印象的で、「鈴鹿を走りたかった、夢みたいだ!」と終始ご満悦の様子だった。

そんなレースの結果は、以前レポートしたとおり<http://jp.autoblog.com/2015/07/27/8-19/>、さまざまな波乱を経て、ファクトリー体制で挑んだヤマハが優勝。それ以降、優勝マシンである新型YZR-R1の注目度が一気に高まったのは言うまでもないのだ。
Continue reading 夏の思い出 MotoGP日本グランプリ直前に、8耐を振り返る:サトウマキ
夏の思い出 MotoGP日本グランプリ直前に、8耐を振り返る:サトウマキ originally appeared on Autoblog Japan on Fri, 09 Oct 2015 05:00:00 EST. Please see our terms for use of feeds.
Permalink | Email this | Comments